ありがとう、と手を振らせてください
「ジャニーズ事務所」
──この大きなブランドが、今日をもって幕を閉じる。
仕事に追われて、その幕引きの日の夜に必死になって書き殴っているのはお許し願いたい。
だけど、どうしても気持ちを文章にして残しておきたくて、頭をフル回転させています。
私は元はアニメオタクで声優オタクだったので、ジャニーズというものにそこまで興味が無い人間だった。
何ならアニオタとしてジャニオタを勝手に毛嫌いしていたぐらい。
だけど、「推し」という概念に関しては同じだとは常々思っていたのもあったし、実は普通に嵐が好きだった。(今も好きですよ)
だから興味が無い、とは言え「ジャニーズ」というものの大きさやブランド力、個々の力量や魅力はひしひしと感じていた。
それは、「ジャニーズ」が1つのブランドとして確立していたからだと思う。
そこには、創設者である元社長の名前だという考えは全く無く、ブランドや職業という大きな括りでしかなかった。
当初はファンではなかった私ですらこの認識だったのだから、所属しているタレント達や昔からジャニーズのファンだった人達にとって「ジャニーズ」というのは、誇りであり矜恃だったのだと思う。
私は今SnowManのオタクですけど、別にジャニーズだからSnowManを好きになった訳ではなくて、好きになったSnowManがジャニーズだったというだけの話です。
…ですが、ジャニーズというブランドはいつだってとても魅力的で、いつまでも色褪せない青春のようで、ちょっと遠巻きに見ていたい男子高校生たちのようで、憧れだった。
知れば知るほどキラキラと輝く顔だけではなくて、雨に打たれ泥飲んで、踏まれているような瞬間だってたくさんあって、でもだからこそ人として素敵に輝いている。
そんな彼らが大好きで、そんな彼らが所属しているジャニーズ事務所という魂、ジャニーズという伝統が好きだった。
彼らの努力や培って来た技術は、決して嘘では無い。
ファンには見せていない部分はたくさんあるだろうけど、ジャニーズに所属しているタレントであるという矜恃は、絶対に嘘では無いと信じている。
…なのにそれがまるで、全てダメなものだったかのように、きれいさっぱり消し去られようとしている。
この期に及んで足掻こうとか、喚こうなんて思っていないけど、ただただ悔しい。
「こうすべきだった」「ああすべきだった」というのは数えればきりがないのだろうけど、いちファンとしての率直な感想は「悔しい」なのです。
もっと言えば「悲しい」ですし、「不服」なのです。
だけど文句を垂れている暇はありませんし、そんなことする時間があるなら前に進むのみです。
彼らが進み続ける限り私達ファンはそれに着いて行き、時には背中を押して支え、そして生きる糧とさせていただく。
ずっとそうやって応援して来たのです。
だから、ファンがやることは今までと何も変わりません。
名前が変わったって魂はあり続けます。
彼らと私達ファンの心に、ずっと「ジャニーズ」はあり続けるし、いつまでもずっと大好きでかけがえのない大切な場所です。
SnowManのオタクになって3年。
本格的にジャニオタになって3年。
ジャニオタになれて良かった。
ジャニオタと名乗れて良かった。
ジャニーズの世界を知ることが出来て良かった。
ジャニーズがあった時代に生きていられて良かった。
ジャニーズに出会えて良かった。
そしてただ、「今までありがとう」それだけです。
これからは心の中でずっと「ジャニオタ」の年数を刻んで行きます。
*(2023.10.17追記)
私の最初で最後のジャニーズのライブ参戦がSnowManでした。
SnowManのオタクになってから3回応募して3回目で当たった1公演。
友達と合わせて参戦したのは2公演。
2023年の5月28日の大阪最終日と、6月17日の福岡公演1日目。
死ぬまでに1回で良いから!と言っていたSnowManのライブに、なんとツアー中に2回も行けたことが嬉しかった。
だけど、あの時はまさかこれがジャニーズとしてのSnowManの最後のライブになるだなんて、本当に夢にも思っていなかった。
今はあのライブを思い出すと、彼らが誇りに思っている「ジャニーズ」の名を背負った状態での、SnowManのライブに参戦出来て良かったと思う。
ジャニーズのライブを体感出来て本当に本当に良かったと、心から思います。
*
ジャニーズに出会わせてくれたのはKinKi Kidsでした。
出会わせてくれてありがとう。
ジャニーズをちゃんと知ったきっかけは嵐でした。
嵐で居てくれてありがとう。
ジャニーズをこんなに好きになったのは、9人になったSnowManを知ったからでした。
SnowManを守る決意をしてくれてありがとう。
ジャニーズ事務所の皆さん、ありがとう。
ジャニーズを好きになれて良かったです。
これからも、どうぞ応援させてください。